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プロトタイプから量産へ進化を続ける 50プロダクト製
1段ベルトダウンユニットでスワリの良い飛行を楽しむ その1

その2  その3  その4
タイトル写真
写真・文/才川知利氏
ラジコン技術 2014年8月号に掲載

 以前の本誌で紹介させていただき、さらに昨年のRC航空ページェントでお披露目しました50プロ製70クラス用1段ベルトダウンユニットが試作版からテスト飛行を繰り返し、製品版として完成しました。

 試作版からの改良点は数多くありますが、テーパー加工されたメインシャフトや、アルマイト処理され、さらに強度がアップしたプレート類など、各方面のエキスパートからのご意見を取り入れ、眺めているだけでも「酒の肴?」になる、いかにもマニアックなユニットとして50プロダクトから予約(受注)が開始されました。また、同時期にカシオペアから以前から評判の良かった70クラスのスタント機「スタリオン」の改良版が発売されましたので、スタントの練習用にと最新の機材でセットアップをしてみました。

 はっきり言って、この組合わせは私のようなスタント入門者には「猫に小判」です。 ただ、エキスパートが満足できるような機体で練習することは、結果、上達への早道であると「信じて!」います。

ベルトダウン・ユニット


 このユニットは、70クラスのスタント機にできるだけポン載せできるよう考えられています。 このアイデアは、私の「エンジン機にポン載せできるようなユニット作って〜!」「だってモーター載せ替えるのに、あっちこっち改造するのは面倒くさいも〜ん!」という、製作技術の未熟な私のワガママなお願いを50プロの社長が具現化したものです。

 マウント部分は、寸法を将来の110クラス版の開発を見据えて、代表的な4stエンジンに合わせてありますので、エンジン横からの載せ替えの際はスピンナーのパックプレート位置を従来の位置に合わせて、必要でしたらエンジンマウントの穴をあけ直すだけでOKです。

 最初から製作する場合はエンジン用のマウントを使用するか、50プロからオプションで発売されているジュラ製の超軽量削り出しマウントを使用すれば簡単です。 要はエンジン機と同じ構造のマウントになっていますので、一般的なアウトランナー形式のモーターをバックプレート・マウントで取り付ける場合に比べて、エンジン機に慣れた方には面倒な位置決めが簡単にできます(だって、私の製作技術に合わせていただきましたので‥・)

 第1ロットの製品版では、高負荷時におけるモータープレートの強度が足りないようで、多少ビビリ音が出るとの超エキスパート氏からの指摘を受け、第2ロット版からはモータープレートのサイドを折曲げ加エし、さらに強度を上げてあります。 このように必要な改良が随時行われながら、より良い製品にしていくところが50プロの凄いところです。

 なお、今後モータープレートは、近日発表予定の110クラス用ユニットに合わせ、70クラス用もさらに強度がアップしたものとなるとのことです(写真1、2)。

 ベルトのテンション(張り具合)はモーターを取りつけた状態で、ベルト中央を強めに押して2.5〜3mm程度ベルトがたわむ状態に合わせます。 モータープレートは偏芯していますので、取付けねじを緩めて、モーターの付いているプレートを回すことで調整できます。
 なお、ベルトは注油禁止ですので、ご注意ください。
写真1
写真1
写真2 モータープレートとプーリー
写真2/モータープレートとプーリー

その2へつづく

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