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ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 49)

49) 8Tモーター (2003年6月14日〜7月22日)

8Tモーター

私のマーチは、現在、8Tモーターで飛行させています。
バッテリ−:6セルRC3300HV
モーター:ルナ8T3W
KV0:6550rpm/V(進角0時の1V当たりの無負荷回転数)
プロペラ:APC12×6E
ギヤ比:100/21=4.76
ペラ初期回転数:7600rpm
電圧:6.3V 電流:53A
フライト時間:8分以上(パワーON 6分)

P-03パターン終了後でも垂直ホバリングし、そのまま上昇できるパワーが残っています。コミュテーターの傷みは意外と少なく、10フライトでもブラシの表面は光っています。


8Tモーターの詳細

前回紹介した「ルナ8T3W」ですが、これは、8Tモーターを探していた時、たまたま模型店にあっただけで、特別な理由があって購入した訳ではありません。
RCカーの方ではモーターに対してパワーや効率の他に、レスポンスや転がり具合などの要求がある様です。その為、同じターン数のモーターでもいろいろな味付がされ、異なった回転数のものが出ています。
でも、ほとんどのモーターは同じ所で作られたものですし、飛行機用に使う場合の基本的な能力には大きな違いは無いと思われます。
モーター選びで一番大事なのは、回転数ではなくて、自分の使いたい電流域にモーターが合っているかどうかで、それにはモーターの巻き線抵抗が大きく関わっています。回転数はギヤ比調整で何とでもなるものです。

ルナ8T3Wのデータ
巻き線抵抗:5mΩ(コミュ間の実測結果で、性能計算に使えるものではない)
KV0:6550rpm/V(進角0時の1V当たりの無負荷回転数)
進角:4ミリ(モーター外周にて)
KV4:7200rpm/V(進角4ミリ時の1V当たりの無負荷回転数。どのモーターでもKV0の1.1倍程度)


モーター回転数計測時の注意点

カー用ブラシモーターは、同じターン数でも銘柄によって回転数が異なっている場合があるので、セッティングの基準となる無負荷回転数のチェックが必要です。
無負荷回転数を計るくらいなら簡単に出来そうですが、実際に自分でやってみると、結構いろいろな問題があり、ブラシモーターならではの難しさもあるものです。
その中で、まず気をつけなければならないのが、「モーターの保持方法」です。
チープカンモーターで見かけた事があるかもしれませんが、缶の外側にかぶせる鉄製のリングと言うものがあります。これの本当の目的は判りませんが、これをつける事によって、マグネットの磁束が変化し、モーター回転数が低下するのです。
これと同じ事が、万力でモーターを挟んだ時にも発生します。鉄製の万力のせいでマグネットの磁束が変化して、無負荷回転数が数パーセント低下してしまうのです。正確なデータを採るためにはモーターの保持方法にまで気を使わなければなりません。


モーター名の間違い

RCエアワールド特別編集版「電動機の基本」に、この前採っていたアンケートの結果が載っています。私も、540ブラシモーターの使用例と言う事で「マーチ」で応えておいたのですが、何と、モーターの名前を間違えられてしまいました。この掲示板を見てくれている方ならすぐお分かりと思いますが、正しくは「ルナ8T3W」ブラシモーターです。
「レーナー」と「ルナ」どちらもL.N.で、名前だけは何となく似ている感じもしますが、全く違うモーターです。


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角倉真広 
kdkr@cb.mbn.or.jp
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