ジャイロ効果 
角倉 2007/1/12(金) 08:37 No.0701120837
ジャイロ効果について専門的な事までは分かりませんが、ここで言いたいのは、
「回転しているコマの軸を傾けようとすると、回転方向に90度ずれた方向に傾く」
と言う現象の事です。
飛行機では、回転体があると、ピッチングやヨーイングに伴って余計な動きを
発生してしまうのです。
これはプロペラに限った事では無く、モーターでもタービンでも同じです。

影響力確認の為に、機体を両手で支えてピッチングやヨーイングをさせてみれば
良いのですが、推力に邪魔されて分かり難い面もあるので、次の様な実験をして
みるのも面白いことです。

1)まず、ペラなど何も付けていない模型のモーターを、コマに見立てて握ります。
2)プロペラと同じ回転方向(反時計回転)に、モーターを空転させます。 
3)そのまま「向こう側」に傾けようと力を加えます。
4)すると、力を掛けた瞬間だけ、自分の意志とは違って、モーターは「左」に傾こうとします。
5)今度は反対に「手前」に傾けようとすると、今度は「右」に傾こうとします。
6)念のために、モーターを回さない時との違いも確認してみてください。
7)小さいモーターで反応が分かり難ければ、電気掃除機を回してみるのも良いでしょう。

この様に、回転している物体には、力の方向を変えてしまう作用がありますが、
これを通常回転ペラの飛行機に当てはめてみると、
「ダウン」で「左ヨー」、「アップ」で「右ヨー」となります。

ジャイロ効果による力の向きは物体の回転方向によって決まるので、
プロペラとモーターの回転方向が同じなら作用が増加し、
反対に、回転方向が逆なら打ち消し合う事になります。

その、増加したり打ち消し合ったりする程度は、モーターやプロペラ、機体など
によって様々で、差が分かる場合もあれば、分からない場合もあります。
540モーターのマーチでは、ベルトとギヤでそれほど大きな違いは感じませんでしたが、
他の機体では感じた事があります。

クセの原因は何もジャイロ効果だけでは無く、他に、プロペラ後流やPファクターなど、
様々な力があって、それらが互いに増幅したり打ち消し合ったりしているので、
中々難しい部分ではあります。


コメント投稿

お名前
メールアドレス
本文  アドレスをリンクする  〔 画像の添付と削除
パスワード     なまえ等を保存

掲示板に戻る      トップページに戻る